気をつけるべき「読み方」とは?その①

昨日はセミナーMCを担当してまいりました。
セミナーや講演会、式典の司会(MC)といったお仕事に携わる際、特に敏感になるのが「読み方」です。読み方と一口に言っても、注意すべき点はさまざまです。MCをされている方であれば、それぞれに気をつけていらっしゃるところがおありだと思います。
これからプロとしてMCを目指していきたいというみなさまは、よろしければ今回の記事をご参考になさってください。
長くなりそうなので、2回に分けてご紹介します。今回はその①です。

必ず確認したい固有名詞

台本に書かれている文章の中で特に気を付けなければならないのは、やはり「固有名詞の読み方」です。
例えば、団体名企業名肩書き、といったゲストのご所属及びお名前は正確にお読みしなければなりません。読み仮名はもちろんのこと、イントネーションも細かく確認します。自分では「恐らくこう読むだろうな」と思ったとしても、本当にそれで正しいのかを必ず確認します。もしかしたら、自分が知っている読み方以外の読み方かもしれません。また、先入観で読んでしまうと間違ってしまう可能性があります。「これ以外に読み方はないだろう」と思ったとしても、確認が必要です。

例えば、MCなら誰もが確認をする有名な読み仮名として「所」という文字があります。「研究所」や「製作所」といったご施設でよく使われます。
では「研究所」を、みなさんはどのようにお読みになりますか?「え?1つしか思い浮かばない!」という方もいらっしゃるかもしれません。実は、この漢字には2つの読み仮名が存在し、どちらも実際に使われています。

正解は…
「けんきゅうしょ」と「けんきゅうじょ」です。「しょ」か「じょ」かの違いです。たったこれだけ?と思われるかもしれませんが、こういった細かい部分まで徹底するのがプロのMCです。この確認は決して怠らないでください。他にも同じような理由で確認すべき言葉がいくつかあります。長くなってしまうので、気になる方はレッスンで♪

イントネーションの確認も忘れずに!

上記でも少しお伝えしましたが、読み仮名だけではなく、イントネーションも確認しましょう。あまり気にされない方もいらっしゃいますが、確認せずに読んで万が一間違っていたら大変です。MCの言葉による発信力は想像以上に大きなものである、と心得ておいてくださいね。
例えば、私は「エムシー・プレゼンラボ」の代表です。この「エムシー・プレゼンラボ」をみなさんはどのようにお読みになりますか?考えられる読み方は大きく2パターンあると思われます。

1つは「エムシー・プレゼンラボ」をワンワードとして捉え、一気に読む、という方法です。
この「ワンワード」という言葉は私たちの業界ではとてもよく使います。「一言」という意味ですが、私たちが「ワンワード」と使うのは「その言葉はどこで意味の切れ目ができるのか、ブレス(息継ぎ)のタイミングはどこなのか」というのを確認するときです。

では、「エムシー・プレゼンラボ」をワンワードで読むとどうなるでしょうか?
答えはこちらです。

「シー」と「プ」の間は一切あけず、「シー」のあとの音も下げずに最後まで一気に読み上げます。これがワンワードの読み方です。

では、もう1つの読み方は何でしょうか?
こちらです。

「エムシー」と「プレゼン」の間を軽く切るイメージで、意味合いとしては「MC&プレゼンのラボ」となります。①のワンワード読みとは違った読み方になるのがお分かりでしょうか?
もしかすると、この2パターン以外の読み方をされた方もいらっしゃるかもしれませんね。

ちなみに、私の所属の正しい読み方はこちらの②の読み方です。ですが、人によっては①で読まれることもあるかと思います。イントネーションは一度声に出して読んで確認を取りましょう。黙読だけでは気付きにくいので、必ず声に出して読んでください。

また、製品名やサービス名といった固有名詞も同様です。中には、イントネーションが違うと、違う意味に捉えられてしまう可能性があるかもしれません。更には、読み方にこだわりをもっていらっしゃる方も多いので、自己判断だけは避けましょう。

ネットの情報を過信しない

最近はインターネットで何でも調べられるので、大変便利ですよね。私も、事前に情報収集をしたり学習をしたりする際にとても助かっています。

ですが、ネットの情報は必ずしも正しいとは限りません。

例えば…
ある企業名の読み仮名が分からず、検索をしてみたところ「○○○」と書いてあったので、ご本人には確認せずにその読み仮名で本番も読んだところ、間違っていると指摘を受けてしまった…

こんなことも十分にあり得ます。「公式サイトを見ればいいのでは?」というのも、少し甘い考えなのです。実際、私が以前お世話になったイベントで、公式サイトに記載されていたお名前の読み仮名が間違っていた、という経験もあります。公式だから絶対大丈夫、というわけでもないのです。

ただ、事前に調べていくことは決してマイナスではありません。事前に調べた情報をもとに、お打合せやリハーサル時に確認をすれば良いのです。確認は出来る限りご本人に直接が望ましいですが、状況によってはMCが直接ご本人に確認できないことも多々あります。その場合は、別のご担当者やディレクターさんに確認するようにしましょう。

読み方の確認をすることは失礼ではない

レッスンでも「ご本人に読み方を確認するのは失礼ではないですか?」とご質問をいただくことがあります。
結論から言うと、決して失礼にはあたりません。気を付けなければならないのは、相手の方への尋ね方(訊き方)です。丁寧にお尋ねすれば問題ありません。むしろ、確認せずに間違った読み方でお伝えしてしまう方がよっぽど失礼にあたります。
ご本人に直接確認できるのであれば、必ず「本日司会(MC)を務めます、田中杏奈と申します。」と自己紹介をした上で、ご所属とお名前の読み方を確認しましょう。確認のときは疑問文でお尋ねするのが鉄則です。「確認させていただけますか?」「○○でよろしいでしょうか?」といった疑問文で丁寧に確認してください。
確認が終わったら「ご確認ありがとうございました。本日はどうぞよろしくお願い致します。」といったお礼も忘れずに!当たり前のことであり、ちょっとしたことでもありますが、これがあるだけで印象もぐんとアップしますよ♪

まとめ

いかがでしたか?
今回ご紹介したのは初歩的なことですが、覚えておいて損はありません。また、MCとしてだけではなく、普段の生活でもお相手とのやりとりをする上で気を付けるべきポイントといえるのではないでしょうか?これからMCを本格的に目指そうとお考えのみなさんは、特にこれらのポイントを押さえておいてくださいね。
次回はその②のご紹介です。お楽しみに!

さらに、ここではご紹介しきれなかったポイントがまだまだたくさんあります。
トークスキルアップレッスンではより詳しくお伝えしていますので、気になる方はぜひトークスキルアップレッスンにご参加ください。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。