司会と睡眠の関係

2月も中旬に入りました。1月・2月・3月は「行く・逃げる・去る」と言いますが、あっという間に過ぎてしまう毎日も1日1日丁寧に過ごしていきたいですね。

さて、私の今月のスケジュールはというと…
学会、講演会、シンポジウム、展示会、イベントといった各種MC、そしてレッスン講師です。体調も崩しやすくなる時期なので、スケジュール管理にはいつも以上に気をつかっています。お仕事とお休みのバランスをとることは、フリーランスの私にとってはかなり重要なことです。「休むのも仕事のうち!」というのは日々口癖のように言っています(笑)

そんな私がプロとしてMCのお仕事をするようになってから、スケジュール管理の観点からも重要視していることがあります。それは「睡眠時間」です。質の良い睡眠は大切だということをご存知の方はたくさんいらっしゃるかと思いますが、私の場合はMCの仕事の質に直結するほど非常に重要なものだと捉えています。今日はそんな司会と睡眠の関係についてお話しします。

睡眠不足であわや…

これは私がMC駆け出しの頃の大変お恥ずかしいお話なのですが…
まだ駆け出しだったころの私は、経歴をたくさん積みたいという思いと、1つでも多くの現場を経験したいという思いから、スケジュールをかなりみっちりつめていました。お休みなんてとっている暇はない!くらいに働いていました。今思うと恐ろしいです(汗)
そんなある日。展示会のお仕事でプレゼンをしていた最中です。昨日まで読めていたある漢字が、突然読めなくなってしまったのです!漢字といっても難読のものではなく、ごく一般的な言葉だったと思います。かなり昔なのでなんという言葉だったのかまで思い出せませんが、読めなくなるような漢字ではなかったことだけは確かです。本番中ですので、もちろん調べるわけにもいきません。そのときはとっさに別の言葉に言い換えて難を凌ぎました。漢字が読めなくなった瞬間、血の気が引いたのをはっきり感じ、冷や汗もとまりませでした。心臓が一瞬止まったんじゃないかと思うほどに、とても恐怖を感じた出来事でした。

実はその日の前日、別の仕事に関する調べものをしており、夜中まで作業をしていました。起床も早かったため、睡眠時間はわずか3時間ほどになってしまい、行きの電車の中では爆睡をしていました。本番中は気を張っているので眠くなることはないのですが、頭がスッキリしていないことは感じていました。漢字が突然読めなくなってしまったのも、睡眠不足で頭の回転が鈍くなっていたからではないかと思います。あとから落ち着いて読んでみると、読み方もすぐに思い出せました。

滑舌にも影響が…

実は睡眠不足になると、MCとしては致命的な滑舌にも影響が出ることがあります。睡眠不足のまま司会をしようとすると、どんなに発声練習や滑舌の準備体操をしても「なんだか今日は滑舌が甘いな…」と感じてしまいます。実際、睡眠不足だとろれつが回らないことがあるそうです。プロでなくても感じたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ちなみに「滑舌が甘い」というのは、普段の滑舌よりも言葉の響きがぼんやりしていたり、甘噛みをしてしまったり、言葉が発しにくかったりする状態のことです。完全に言葉を噛んでしまうわけではないとしても、ちょっと調子が悪いと感じるのです。

台本読みの時間<睡眠時間

これは私の場合ですが、もし台本読みの時間か睡眠時間のどちらか片方しか取れない、という究極の選択に迫られたら、間違いなく「睡眠時間」を取ります!!※もちろん、普段はしっかり台本に目を通していきますよ!
睡眠が足りていないままだと、頭の回転にも滑舌にもどちらにも影響が出てしまうため、それまでにいくら台本読みをしていたとしても、本番で何かしら失敗をする可能性が高くなってしまいます。それよりも、しっかりと満足のいく睡眠をとってから台本を読んだ方が、確実にうまくいきます。私にとって睡眠時間は、仕事を成功させる上でかなりのウエイトを占める重要項目なのです。
ただ、これはあくまで私の場合ですので、睡眠時間がなくても台本読みを重視される方もいらっしゃると思います。一番いいのは睡眠時間もしっかりとりつつ、台本読みの時間もきちんと取れることです。

睡眠時間=MCの質

睡眠時間とMCの質はかなり密接な関係があります。上記で私の体験談もお話しましたが、これは私に限ったことではありません。十分な睡眠をとったときと、そうでないときを比べると、頭の回転は確実に違いが出ます。滑舌が悪くなったり、ボーっとしてしまったり…また、MCは臨機応変さが求められる仕事なので、本番中にアドリブで対応することも多々あります。そんなときに寝不足だと、アドリブがうまく思いつかないかもしれません。頭がスッキリしないままMCをすると、ベストなパフォーマンスは出来ないのです。特にプロのMCを目指す方は、睡眠時間がMCの質を大きく左右することを覚えておいてくださいね。

ベストな睡眠時間

では、ベストな睡眠時間とは具体的に何時間なのでしょうか?

答えは…人それぞれです。
誰もが「〇時間がベスト!」というわけではないのです。6時間でスッキリする方もいらっしゃれば、3時間で十分という方もいらっしゃると思います。有名な話で、歴史上の人物も睡眠時間は人によってかなりの差があるそうです。真偽は定かではありませんが、エジソンは1日平均合計4時間程度、アインシュタインは1日平均10時間程度の睡眠をとっていたそうです。

ちなみに私の場合、最高に頭がスッキリする理想の睡眠時間は9時間です。ロングスリーパーに該当するかもしれません。もちろん、仕事のスケジュールによっては9時間取ることが難しいこともあります。ですが、最低8時間はとるようにしています。8時間睡眠をとれば頭もスッキリしてよいパフォーマンスをすることができます。逆に、日本人の一般的な睡眠時間である6時間程度だと、起きたときに「まだ眠い…」というスッキリしていない感があり、睡眠時間の足りていない状態になってしまいます。

みなさんも、ご自身がスッキリ起きられる時間をぜひ探ってみてください。ベストな時間は人それぞれですので、必ずしも一般的な睡眠時間である必要はないと思います。ご自身のベストを見つけてくださいね!

イベントMCならではの睡眠管理方法

私は仕事柄、ベッドに入る時間が一定ではありません。夜遅い仕事(パーティ司会など)もあれば、朝早い仕事(リハーサルが早朝など)もあります。そのため、スケジュール管理を徹底し、睡眠時間が取れるように調整をしています。例えば夜遅い仕事が入ったら、次の日は朝早い仕事をさけるなど、工夫をして睡眠時間を確保しています。会社員の方とは違った働き方ですが、イベントMCならではの管理方法です。これからプロのイベントMCを目指すみなさんも、既にMCをされているみなさんも、ぜひスケジュール管理の上手なMCになってください。
スケジュール管理の上手なMCは、司会の技術も高いMCになれますよ!

まとめ

今回は司会と睡眠の関係についてご紹介しました。
レッスンでは、こういったMCスキル以外の部分も細かくお伝えしていきます。
今後、記事でもいろいろとお伝えしていきたいと思いますので、ぜひご覧ください!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。