※2022年5月11日加筆
「本日はご参加くださいまして、誠にありがとうございます。・・・」
セミナーや懇親会、式典などで
主催者の挨拶はつきものですよね。
司会者の台本上には
よくこんなコメントがあります。
“それでは主催者を代表して
○○よりご挨拶申し上げます。”
みなさんもお聞きになったことが
あるのではないでしょうか?
では、挨拶が終わったあと、
司会者はどんなコメントをするのが
ふさわしいと思いますか?
“○○様(さん)、ありがとうございました。”
が正解・・・でしょうか?
「え??何か問題あるの(;゚Д゚)!?」
と思われたみなさま!
ぜひ最後までお読みください♪
まず、大前提のお話ですが、
“司会者はどの立場であるか?”
といいますと・・・
そうですね♪
通常は主催者側です。
そのことを念頭においた上で
読み進めてくださいね!
では本題です。
主催者側の挨拶は、本来どう捉えるべきでしょうか?
今回は、下記のようなシチュエーションを例に考えてみましょう。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
【A社10周年式典】
主催者:A社
出席者:ご来賓、協力会社、クライアントの方々
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
式典の冒頭で、主催者であるA社の代表者が
出席者のみなさまに対して、ご挨拶をするとしましょう。
司会者「それでは、A社を代表して○○よりご挨拶申し上げます。」
代表者「本日はご参加くださいまして、誠にありがとうございます。・・・」
問題はこのあとですね。
司会者は
「○○様(さん)、ありがとうございました。」
というべきでしょうか?
実は “言うべきか否か”
という疑問がでることは、とてもよくあります。
迷ったときに基準となるのは
どこを立てるべきか?
という視点です。
今回のように
主催者側と出席者側が
ハッキリ区別されていて
あきらかに主催側がお願いして
出席者に参加いただいている
という構図が出来ているのであれば
立てるべき人物は「出席者」の方々ですね。
立てるべき人物が分かったら
その方々が立つようにするには
それぞれの立場をどのようにとらえるべきか、を考えます。
文字で読むと少し分かりづらいですね(^_^;)
今回の例で置き換えると・・・
立てるべき人物=出席者
なので
主催者側は一歩ひいた対応が必要です。
本来であれば
主催者挨拶において
「○○様(さん)、ありがとうございました。」
は正式ではありません。
それを言ってしまうと
挨拶した人=主催者 を
立てることになってしまうからです。
本来、出席者を立てるためには
その言葉以外で表現する必要があるのです。
どんな言葉が適切なのでしょうか・・・?
次の項目で解説いたします。
「ありがとうございました、が言えないなら
なんと言ってしめればいいの・・・?」
と思われた方も多いと思います。
実は・・・
何も言わなくてもOKなんです。
えーーー ゚ ゚( Д )!?
というお声が聞こえてきそうです(笑)
実は、何も言わずに
次の台詞に入ってもOKなのです。
例えばこんな感じです。
↓
司会者「それでは、A社を代表して○○よりご挨拶申し上げます。」
代表者「本日はご参加くださいまして、誠にありがとうございます。・・・」
司会者「続いて、ご来賓のみなさまより・・・」
↑
このようにそのまま
次のコメントにいっても問題ありません。
ただ、何も言わないことに慣れていないと
「なんだか違和感が・・・」
「なんとなく気持ち悪いなぁ・・・」
という方もいらっしゃると思います。
そんなとき
あえて何かコメントを言うなら
こんな言葉がオススメです!
↓
司会者「それでは、A社を代表して○○よりご挨拶申し上げます。」
代表者「本日はご参加くださいまして、誠にありがとうございます。・・・」
司会者「○○よりご挨拶申し上げました。」
↑
こちらのコメントであれば
出席者の方々を立てつつ、コメントをいれることが可能です◎
ぜひ使ってみてくださいね♪
主催者ではなく、
ご来賓の方など、
出席者にお願いした場合は
必ず「ありがとうございました」
をいれてくださいね!!
上記までで
「ありがとうございました」は入れなくてよい
とお伝えしましたが
実は司会台本には
かなりの確率で
「ありがとうございました」 が入っています。
それにはいくつか理由があります。
①本来不要なことを知らない
誰かが何か話してくださったことに対して
「話してくださってありがとう!」
という感情が出ますよね。
また、普段からよく聞く流れなので
入れて当然!と思われることもあります。
この場合は、状況によって違うのですが
「ありがとうございました」から
「〇〇よりご挨拶申し上げました」
に変更することもあります。
ただし、下記②または③の可能性もあるので
自分一人の判断でコメントを勝手に変えてしまうことは
少しリスクもあります。
「これはどうなのかな…?」
と迷った場合は、主催者側の誰かに
一緒に確認していただきましょう!
②不要なことと分かっていつつも入れている
本来は「ありがとうございました」が不要だと
分かっていてもあえて入れている、という場合もあります。
例えば、ご挨拶される方が
かなり上の立場の方の場合。
主催側のかたではあるのですが
主催側の方々からしても
出席者の方々からしても
立てるべき方だという認識がある場合は
あえて「ありがとうございました」
と入れることもよくあるのです。
こういった場合は
「ありがとうございました」を
立てすぎないように気を付けながらコメントします。
※『オフマイクで話す』とも言われます。
先ほどから何度も出ている「立てる」という手法は
トークテクニックを語る上で欠かせない方法なのですが
こちらで話すと、かなり長くなってしまうので・・・(笑)
「詳しく知りたい!」という方は
レッスンにぜひご参加くださいね!
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③「聞いてくれてありがとう」という意味でとらえている
挨拶をされた方に対して「ありがとう」ではなく、
聞いて下さった方に対して「ありがとう」を伝える、
という意味で使われる、ということです。
この場合は
挨拶した方のお名前を入れないことと、
「ありがとうございました」と
コメントするときの目線が重要となります。
目線とは、
“どこを見ながら「ありがとうございました」と言うか”
ということです。
出席者に対して伝えたいのであれば
目線は出席者の方へ向けましょう!
※ちなみに・・・
個人的には、この③の場合の
「ありがとうございました」は
あまり入れる必要はないのかな?と思います。
ただ、状況や考え方はいろいろあるので
入れることが絶対おかしい!というわけではありません(*^^*)
(プレゼンテーションなどでお話をした後であれば
「ご清聴ありがとうございました。」
とつけることはもちろんOKですよ!)
コメントというのは
ケースバイケースで
そのとき最もふさわしい言葉があります。
あまり固く考えすぎずに
柔軟に考えることも時には必要ですね♪
いかがでしたか?
今回は、セミナーや懇親会、式典のときなどに行う、
主催者挨拶の挨拶の場合に
司会者が「ありがとうございました」を入れるべきかどうか
についてご紹介しました。
いろいろな状況に合わせて
その場でベストなコメントを
選択してみてくださいね!
プロの司会を目指す方も
自社イベントなどで司会をご担当される方も
ご参考にしていただければ幸いです。
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最後までお読みくださり
誠にありがとうございました^^