お役立ちミニ情報 2019/03/16

リハーサルの大切さ

 

こちらの写真はとあるセミナー現場でのリハーサルの様子です。リハーサル中ですので、もちろんお客様はいらっしゃいません。イベントMCにはいろいろな現場がありますが、セミナー現場に限らず、多くの現場では「リハーサル」があります。今回は「リハーサルの大切さ」についてお話していきます。

リハーサルの種類

リハーサルと一口に言っても、実はいろいろなパターンがあります。
ここではイベント現場でよく使われる用語をご紹介します。リハーサルの分け方に関しては、業界によって多少違いがありますので、あくまでイベント現場として考えてくださいね♪

【テクリハ】
テクニカルリハーサル。
映像や音響などのテクニカル関連のリハーサルのことです。MCが入って行う場合もあれば、入らない場合もあります。特に大きなイベントですと、このテクリハだけでもかなりの時間を要します。

【MCリハ】
MCを含めたリハーサル。
MCの動きやコメントの確認を主に行います。他のリハーサルと合わせて行うことも多いので、MCリハを単独で行わないことも多いです。
またはマイクチェックのみの簡単なもので済ませたりもします。

【(特に何も限定されない)リハーサル】
後述のランスルーとは違い、通しでは行わずに部分的にリハーサルを行います。確認をしながら進めていく感じなので、結果としてランスルーに近くなることもあります。時間が十分に取れない場合などは、気になる箇所のみをピックアップしてリハーサルを行うこともあります。特に限定されずに「リハーサルを行います」と言われた場合は、演出家さんやディレクターさんが指示を出してくださいます。

【ランスルー】
「通しリハ」と言うこともあります。
本番同様に始めから最後までを流れで行います。基本的には途中で止めずに行いますが、気になった箇所で一度止めて調整をすることもあります。

【ゲネプロ】
イベント業界ではあまり多くはありませんが、たまに使われる用語です。ランスルーとほぼ同じ意味で使われますが、より本番に近い状態で行いたい場合によく使われます。ゲネプロの場合は気になるところがあっても止めずに行います。全てが終わったうえで気になった部分を調整するのが基本です。

【○○チェック】
「リハーサル」という言葉は入っていませんが、近い意味で使われる用語の1つです。
「代理店チェック」「クライアントチェック」といったように使われます。○○にあてはまる担当者の方がチェックをされるリハーサルです。それぞれのお立場で気になることなどをご確認いただきます。

その他の用語が使われることもありますが、だいたい上記の6つをおさえておけばほとんどの現場で対応できます。また、演出家さんやディレクターさんによっては捉え方が違うこともあります。上記はイベント業界の一般的な使われ方だと思ってくださいね!

リハーサルは本番同様

リハーサルを行うことで、本番をよりイメージしやすくなります。
台本からイメージも出来ますが、リハーサルでは実際にコメントを読み上げたり動きを加えたりするため、本番に近い状態を事前に確認することができます。

リハーサルで確認する事項はたくさんあります。
例えば…
・ステージ環境(立ち位置・照明・ステージ上の備品など)
・マイク(ON/OFFのスイッチの有無や音量、ハウリングの有無など)
・全体の流れ
・出ハケのタイミング
・出ハケの場所(上手“かみて”か下手“しもて”か)
・本番で流れる映像
・アタック音などのBGM
・ゲストの動き
・MCコメントの確認
…など。このほかにも現場によって確認する事項がでてきます。

リハーサルでは、映像に合わせてコメントを読み上げたり、音楽に合わせて登場したりといったさまざまなことを確認できます。MCはタイミングを合わせてコメントを述べることも多いので、事前のチェックは欠かせません。

台本を読んでいただけでは気付かなかった部分も、リハーサルをすることで気付くこともあります。気付いた時点で確認を取りましょう。もしそれが本番で起こりうるトラブルだとしたら、事前に対策を考えておくことができますよね。
また、動きが加わるとコメントを読むスピードも変わることがあります。これはイメージだけでは分からない部分でもあります。ある程度の想定はできますが、やはり実際の動きに合わせることが大切です。同じコメントでも読み方を変えるだけで印象も大きく変わりますよ!

リハーサルを行った結果、コメントや動きが変更になることも珍しくありません。ときには大きく流れを変更することもあります。本番をよりよい状態でむかえられるように各所の調整を行うのです。

私は、リハーサルも本番同様に行うようにしています。本番までに不明な点を全てなくし、不安なところがないようにすることを心がけているからです。実際、リハーサルのときに確認をしたおかげで、本番も焦ることなくトラブルに対処出来た経験も多いです。「リハーサルだから」と確認事項を怠ってしまうと、本番で起きたときに大変なことになってしまう可能性もあります。
また、リハーサルの時点で本番のように行うことで、クライアントをはじめとした現場の方々に安心感を与えることができます。「このMCさんは本番でもこんな感じでやってもらえるんだ!これなら安心♪」というのをリハーサルの時点でお伝えできると、本番も安心して取り組めますよね。

まとめ

リハーサルの大切さ、ご理解いただけましたか?
ただ、現場によってはリハーサルの時間がしっかりとれないこともあります。そんなときは確認しておかなければならないところだけをピックアップし確認するようにしてください。あくまでも本番までに不明な点がない状態にしておくことが重要です。

今回はイベント現場におけるリハーサルについて簡単にご紹介しました。
トークスキルアップレッスンではより詳しくお伝えしておりますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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